大切な写真を本格的な肖像画にして美しく額装すれば、50年100年と歴代ご家族で楽しめます。
現代の美術作品で主流を占める『油絵』に加えて、東洋古来の伝統画法である『水墨画』と、西洋の古典技法『卵黄テンペラ画』という、珍しい「肖像画」も専門にしています。
2003年から2004年にかけてパリの街頭などで、フランス・イタリア・ドイツ・モロッコ・アルジェリア・アメリカ・ブラジルなど18の国々の男女の肖像画を水墨に描きました。
■南仏モンペリエ郊外の美術イベント
2003年のこと、楮紙に下地処理を施し、さらに土性顔料で地塗りしたものを数百枚準備した私は、単身フランスに向かいました。
南仏モンペリエ郊外のテーランでは、友人の日本人画家に、美術イベントへの参加を設定してもらい、肖像画を集中的に描くことが出来ました。
■北西部ブルターニュのグロワ島のギャラリー制作
フランスのブルターニュ地方に滞在したのは、翌年の春です。イギリスに近いためか、南仏とは大分人種が異なります。
港町ロリヨンから海を隔てたグロワ島にラ・ギャラリーという小さな画廊があり、ヴァカンスの期間中、ここをスタジオとして肖像画制作をしました。
■パリの美術館前広場での街頭制作
パリでの肖像画制作は、ポンピドーセンター前で行いました。ここはモンマルトルと並ぶ芸術家のメッカになりつつあります。
パリの街頭でイーゼルを広げ、持参した硯で墨を磨っていると目を留めてくださる観光客がいます。当地では洋紙にコンテで描くデッサン画が普通ですので、水墨画を描くものは誰もいません。
私の水墨肖像画は、帰国までに18ヶ国のお客様の手に渡っていきました。
ヨーロッパ、アフリカ、北米、南米、アジア、オセアニアへと散らばって行った作品たち。人種を超えたコレクションが少しずつ広がっていきます。
■油煙墨と楮(こうぞ)紙を用いた水墨肖像画
油煙墨は菜種油を燃やして集めた煤に、動物の皮を煮詰めて得られる膠のりを練り込んで作ります。この東洋独自のインクは驚くべき堅牢さを発揮します。桧材に墨で書かれた表札が、長年月の風雨にさらされ木肌が摩滅してもなお、名前が浮き彫りのように残ったものでした。
墨の歴史は4千年に近く、中国、殷・周の出土品には液状の墨が使われています。秦の時代に棒状の固形墨となりました。当初は松を原料とする松煙墨でした。
北宋の時代、水墨画が発展し、より深い漆黒の墨色が求められた結果、油煙墨が発明されました。日本へは松煙墨が飛鳥時代に、油煙墨は鎌倉時代に伝わっています。
紙は紀元前2世紀ごろに発明され、日本では飛鳥から奈良時代にかけて麻紙、楮紙、雁皮紙が作られるようになりました。楮はクワ科の灌木で各地に自生します。その樹皮の繊維にトロロアオイの粘液を混ぜて、日本独自の流し漉き製法により楮紙は作られます。
出来上がったそのままの紙は生紙と呼ばれ、これは書道紙のようににじみます。これににじみ止めのためのドウサ(膠液+明礬)を引いたものを熟紙といいます。俵屋宗達ら琳派の絵師が熟紙を用いてたらし込みという技法で見事な水墨画を残しています。
落款には、中国人作家に彫ってもらった印と、上海西冷印社製の印泥を用います。
この落款というサインは絵に赤いアクセントを添えてくれます。けれども、これを拒否するお客様がいたのには驚きました。メキシコ人の男性は「ハンコは読めないのでアルファベットでサインしてくれ」と言われたものです。
■日本人は誰でも墨と紙に親しんでいるものですが、町で水墨画を見かけることはなくなりました。墨で肖像画を描く画家も聞いたことがありません。
一方で、聖徳太子(作者不詳)、源頼朝(藤原隆信作)、足利義政(土佐光信作)、足利義尚(狩野正信作)、連歌師宗祇・細川澄元(狩野元信作)、武田信玄(長谷川等伯作)、織田信長(狩野永徳作)などの肖像画は今も大切にされています。
筆墨による本制作後は、表具師と同じ方法で、薄美濃紙で裏張り(裏打ち)補強を行います。これは、紙の強靭さを増強すると共に、白紙を増し張りすることで本紙の裏から明るさを加えることを目的としています。
ドウサと地塗り、本制作・落款、乾燥、裏打ちと全工程は延べ3日間かけます。
こうして出来上がった作品を、マットに固定した上で、デッサン縁と呼ばれる額縁に装着します。額縁には割れにくいアクリルガラスを使用しています。
現代ではほとんど描かれることのない水墨肖像画を、お手軽な価格でご用意しています。ぜひお試しください。
上記は額縁代、消費税、送料込みの価格です。(※裏打ちと額縁が不要の場合は15,000円引きになります。)
お顔がバッチリ写った写真を 送るだけ!!
あなたにとって最も大切なステップが、写真を準備することです。お顔のできるだけ大きく鮮明に写った写真が1枚以上必要になります。
古い写真をお使いになる場合でも、良いお写真を選択することが大変に重要です。はっきり写っていない写真ではリアルな作品にはならず、それなりの肖像画しか作れません。
新たに写真を撮るときに、フラッシュを焚くことはお奨めできません。人物全体に光が当たるためのっぺりした映像になってしまします。これに対して、斜め上からの自然光か照明でしたら、立体感のある美しいポートレートになります。
2名様の別々の写真から、合成して1枚の肖像画に仕上げることも可能です。その場合は、できるだけ同じ方向から光が当たったものをお選びください。
ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
現像済みのお写真の場合にはアトリエまで郵送をお願いいたします。
デジカメの画像の場合は、加工をせずにそのまま送信してください。写真送信フォームからでも、通常のメールに添付する形でも構いません。制作する上で、モデルのお人柄や体格等の参考になりますので複数枚送ってくださると助かります。
送っていただいた写真を合成加工後『仕上がり予想図』を作成して返信します。
お見積もり金額も同時にお知らせしますので、お値段・構図・納期をご確認ください。この時点でキャンセルなさっても一切費用はかかりませんので、ご安心ください。
メールでの打合せが終了しましたら肖像画の本制作がスタートします。
制作期間
完成度の高い作品に仕上がりましたら、あなただけが見られる『完成作品のページ』のURLを送りますので、クリックしてご確認ください。肖像画の出来栄えにご満足いただけた場合には、代金をお支払いください。お支払いは、銀行振込(三菱UFJ銀行)になります。
加筆希望箇所がありましたらメールでご連絡ください。詳細につきましては必要に応じて、電話でもご確認させていただきます。(※水墨肖像画につきましては描き直しがほとんど不可能のため、納品前に限り、全面描き直しにて対応いたしますが、3週間ほど納期がずれ込むことをご理解ください。)
修正後、再度完成画像ページのURLを送信します。
完成画像にご納得できましたら、代金をお振込みください。
ご入金の確認が出来ましたら、
万が一、肖像画に何らかの異常が見られた場合にはご連絡ください。制作者の責任範囲内と認められる場合には、無償修復もしくは返品等の対応をいたします。
最下段の 写真送信フォーム のタブを開いて、写真データを送信してください。ご本名も住所も不要です。構図を決め、額縁と写真を構成して返信いたします。参考の見積価格も添付します。
お試しサービスは無料のサービスですのでご安心ください。こちらからご請求したりご契約をお薦めするようなことはありません。またもし後日、正式にお申し込みされる際に、別の写真に替わっても大丈夫ですし、あとでゆっくりお気に入りの額縁を選ぶこともできます。
本制作が完成に近づきましたら、専用ページのアドレスをメールでお送りしますので、1クリックで仕上がり状態を確認できます。
いくつものメーカーを訪問し、材質をチェックし手に取って選んだ高級額縁の中から、ご希望の額を選んでいただきます。伝統あるシックなデザインと丁寧な作り。箱にも高級感が漂います。
細心の注意を払って制作しますが、仕上がりには、あなただけのこだわりがあるかもしれません。ご遠慮なくお知らせください。加筆で済む場合には、丁寧に修正を施し、再度専用ページにてご確認いただきます。※修正できない場合は、納品前に限り、全面描き直しにて対応いたします
万が一、絵具の変色、虫食い、剥落など肖像画に何らかの異常が見られた場合にはご連絡ください。制作者の責任範囲内と認められる場合には、無償修復もしくは返品等の対応をいたします。私が絵を描ける状態である限り保証いたします。
(※落とす・押えるなど何らかの圧力をかけて生じた破損や、直射日光に長期間さらした場合の変色、また納品後の額縁の破損等は対象外となり、有償での対応となります。)
こんにちは、高野秀樹です。
肖像画にご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。
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